2018年10月17日

シニアが挑む、地域再生という仕事_地域おこし協力隊から始める

地域再生に本気で取り組む勇気

「過疎化する地方都市」「高齢者人口の増加」などいつもニュースで聞いている単語だ。自分もその高齢者人口の一人に入るのだな、、となんとなく思っても、自分が、深刻な過疎化の問題をかかえている地域の力になれるかもしれない、と考えることは稀かもしれない。
しかし敢えて我々シニアが地域再生に取り組むことは、単なる地域再生プロジェクト以上に大きな意味がある。

これから年を重ねていく自分たちが、どんな地域に住みたいか、生涯にわたってどんな生活をしていきたいかと考えた時、60年以上同じ時代を生きてきた、過疎化していく地域の人々の気持ちは、やはりシニアのほうが若者たちよりも理解できるのではないか。地域の多くの高齢者と同じ目線で見ながら地域再生に取り組むことができるのは、やはり我々シニアの成せる技ではないだろうか。

取組み方はいくらでもある

じっくりと地域を見、自分ができることを考え、プロジェクトを組んでいく。思いつくだけでも、地域再生の方法はたくさんある。
・農産物の六次産業化 ・伝統工芸のブランド化 ・グリーンツーリズムをはじめとする観光事業などの産業を具体化していったり、移住定住促進事業を立ち上げたり、もしあなたが広告業界などにあかるければ、地域再生事業のコンサルをしたり、また、建築技術があれば、古民家再生のプロジェクトをはじめたり、アイデア次第でやれることは無数にある。

今住んでいる地域が過疎化の危機にあるなら、そこで立ち上がるのが一番いい。メリットは、知人や友人が多いので協力者が比較的簡単に見つかる、地域の性格を知っている、住居の心配などがなくすぐに始めることができること。 デメリットは、どっぷりと地域につかっているので、外から客観的に、新鮮な目で見ることができなくなっていることだろうか。

地域おこし協力隊から始めてみる

居住している地域とは別の土地で地域再生の仕事をはじめることは、何の後ろ盾もない状態では大きなハードルがいくつもある。 それに対し、地域おこし協力隊はその地域が要望し、受け入れるもので、最初の大きなハードル(地域に受け入れられ、活動することを認められること)がクリアされ、具体的な活動内容からはじめられるという点で、地域おこし協力隊として活動を始める意味は大きい。

聞いたことがあるだろうか、「地域おこし協力隊」という言葉。
2012年のフジテレビ系列で放映された「遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜」は四万十市の地域おこし協力隊が主人公になっていたので聞いたことがある人も多いかもしれない。

総務省のプロジェクトで、過疎化、高齢化問題に取り組み、任期後、地域内に定住することも視野に活動をする人(地域おこし協力隊)を地域に送り込むもので、29年度は約5千人が日本全国で活動している。平成36年には8千人まで増員する計画である。

さて、何かに参加するとき、何かをはじめるときに、我々シニアがまず気にするのは、「年齢制限」。 この言葉が、「老人」というカテゴリーに分類して我々シニアを動けなくしていると言えば、考えすぎだと思われるだろうか。

しかし日本はもうそんなことを言ってはいられなくなってきた。シニアの力も女性の力も積極的に使えなければ、国が成り立たなくなってきた。平成19年10月から、事業主は労働者の募集及び採用について、年齢に関わりなく均等な機会を与えなければならないこととされ、年齢制限の禁止が義務化された。 よって、地域おこし協力隊も基本的には年齢制限はない。 職種によって応募年齢の上限が書かれているものもあるが、体力仕事であったりするため、致し方ない部分もある。しかしそれ以外は我々シニアが活躍する分野は幅広くある。 実際に60歳以上のシニア世代も採用され、活躍している。 まず、とっかかりに地域おこし協力隊としてその地域を見、考え、活動し、その活動期間の実績を足掛かりに、次のステップに進んでいくというプロセスが、地域再生の仕事をする近道ではないかと思う。

地域おこし協力隊についての詳細は
https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/

 是非、シニアならではの目線で、地域のリニューアルを考えてみてほしい。その活動が、次のシニア、そしてその次のシニアにつながっていくだろう。